NPO法人 亀成川を愛する会理事長
森林インストラクター
小山尚子
第八回「冬の小鳥たち」
秋はどこにいったのでしょう?と問いたくなるくらい、短い秋が過ぎて、それでも美しかった紅葉が終わって、落葉樹は丸裸。そうなると、がぜんバードウォッチングの季節です。枝に葉っぱがないので、ニュータウンの中でも、鳥が見つけやすいのです。
言語を持つらしいとわかってきたシジュウカラ、キツツキの仲間のコゲラ、ウグイスと間違われるメジロ、北海道のシマエナガですっかり有名になったエナガなど、みんないっしょの群れをつくることが多いので、一度に楽しめます。
植え込みの下には、アオジやシロハラ、アカハラ、ツグミなどが見られ、雑木林の林縁では、マヒワやシメなどいろいろ見られますし、オオタカなども目につきやすいのです。
ところで、一羽のオオタカが1年に食べる量は、シジュウカラに換算すると約1000羽、1000羽のシジュウカラが食べる量は、アオムシに換算すると約1億5000万匹と言われています。生態系を維持するためには、生態系ピラミッドの下の生きものほど、たくさんの数がいるのですね。サクラの花はいいけれど虫がいやだという方もいるでしょう。でも小鳥はサクラなどにつく虫を食べてくれます。農薬を使わず、木の虫は小鳥に食べてもらいましょう。
さて、今年はヘビ年。苦手な人も多いので詳しい紹介はやめておきますが、印西のヘビはマムシも含め、ほとんどが絶滅危惧種に指定されています。ヘビも猛禽類やキジの餌となります。ヘビに出会ったら、寛大な心で、道を譲りましょう。もともと彼らが暮らしていた場所でしたから。
ニュータウンへ越してきた当初は、道路上にヘビの死体を見ることがままありました。近年全く見ていません。ヘビの交通事故死が減ったのは、言うまでもないことですが、彼らが交通マナーを守るようになったからではありません。
写真①シジュウカラ 写真提供 亀成川を愛する会
写真②ツグミ 写真提供 亀成川を愛する会
写真③カワラヒワ 写真提供 亀成川を愛する会
写真④メジロ 写真提供 亀成川を愛する会
写真⑤シメ 写真提供 岩崎静也さん
写真⑥⑦アオジ 写真提供 岩崎静也さん